Dec
10
福沢の信条とした独立自尊は単なる個人主義ではなく、こうした惑溺を否定する実証主義である。それは世の中の空気でこうなっているからと考えるのではなく、実験や調査によって実証された事実から出発して考える態度だ。彼自身もこうした方法論は「甚だ殺風景なもの」というが、それは日本が独立するためには必要だと考えていた。
彼のいう独立とは、第一義的には日本を日本人が統治する(西洋に侵略されない)ことであり、そのためには彼が「敵」と考えていた西洋の知識を取り入れて国力を高める必要があった。われわれが同じような「開国」に直面する今、必要なのも、惑溺を排して自分の頭で考えることだろう。
へえ、「惑溺」か。面白い。
福沢の思想と現在の状況を結びつけたこういう面白い文章が書けるのだから、池田氏はジャーナリスト・批評家としては一級だと思うな。
(via kashino)
池田信夫の面白さは、自分の持論を補強してくれそうなことをあちこちから掘り出してくる能力、に尽きると思う。今回の話とかまさにそうだよね。ただし問題もあって、特に英語の論文や記事を紹介する際に多いのだけど、自分の持論を補強してくれるような内容に誤読してしまうところ。地球温暖化関連とか本来池田が専門外のところで多く発生するけど、本来池田の専門であるはずの経済学でも時々そういうことがあるので頭が痛い。
でもまあ、そういう傾向って、池田信夫は特に顕著だけど、「強い持論を持ってる人」には割とありがちだよね。そして私は、そういう「強い持論を持ってる人」って、ジャーナリストには向かないと思ってる。なぜなら、持論に反する情報を取り込みづらいから。
(via raurublock)
(via raurublock)